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症状について SYMPTOM

強迫性障害

強迫性障害とは?

やめたい、意味がないとわかっていながら、ある考えがいつまでも頭から離れない、ある行動を繰り返さないと気が済まない、といったことがありますか?

強迫性障害の症状には「強迫観念」と「強迫行為」があります。
「強迫観念」とは、ある一定の考えやイメージが強迫的に何度も繰り返して頭に浮かんでくることを指します。
「強迫行為」とは、強迫観念を打ち消すための行為で、自分の意思に反してやっている場合が多く、強迫儀式とも呼ばれます。
両方の症状が共存することが多いですが、強迫観念だけの場合もあります。

強迫性障害の症状

強迫観念

手を洗ったのにまだ汚れている気がする

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強迫行為

何度も繰り返し、手を洗い続ける

強迫観念

本棚には45冊の本があるはずだが、
そろっているか心配だ

kyo arrow

強迫行為

本の数を何度も数えなおして
45冊あることを確認する

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  • トイレに行った後や汚いものに触れた後、必要以上に何回も手を洗ったり、衣服を洗濯したりする。
  • 外出時にドアの鍵を閉め忘れていないか、ガスの元栓をしっかり締めたか、何度も戻って確認してしまう。
  • 棚に並べてある本の数を何度も数えてしまう。
  • 4や9など、特定の数字に関連して不吉な考えが浮かび、不安に襲われる。
  • 尖った物で自分や他人を傷つけてしまいそうで、ナイフやハサミ、コップなどの割れやすい物に近づけない。

これらは誰にでも起きることがありますが、そのために日常生活や社会生活に支障が出てくるようなら、それは強迫性障害(OCD;Obsessive Compulsive Disorder)というこころの病気かもしれません。

ご家族にできることは

早期発見

強迫性障害は、早期発見がとても大切です。
患者さん自身が苦しんでいたり、ご家族のみなさんから見ても日常生活に支障をきたしている様子があれば、なるべく早く病院・医院に連れて行ってあげてください。

「強迫症状」への対応

患者さんから強迫行為を手伝うよう求められる場合は、医師にも相談のうえ慎重に対応しましょう。強迫症状を止めるように注意することは逆効果になることもあります。
あくまで、患者さんの症状を家族が心配していることを伝え、休養を十分とるように勧めたり、病院・医院を受診するように勧めてください。

「強迫症状」の理解

自力では症状を止められないということを理解してあげることが重要です。そうすることで、患者さんは安心して家族に相談することができるようになります。

患者さんの環境

患者さんを取り巻く環境を整えてあげることも重要です。
家庭では安定した気分で、ゆったりとした雰囲気を保てるようにしてあげてください。